友情を大切に
皆さんは友情によって生かされた経験はありませんでしょうか?
友情は良くも悪くも小さいときから自分を作る上で、影響を与えてきたと思います。
人はひとりでは生きられないからこそ、友情が生きがいになったりもするものです。
友情は大切であり、どんな立場になったとしても本物の友情は変わらないものです。
聖書の中にも本物の友情が描かれている箇所があります。
それはダビデのところです。ダビデには心を許しあった友人であり、親友ともいえるヨナタンがいました。
ヨナタンといえば、イスラエル王朝時代の初代王サウルの息子です。
ダビデといえば、勇敢といった気質を持った人で特に戦争で多くの活躍をした人物です。
王であったサウルはダビデの活躍に喜んでいましたが、ダビデが活躍するにつれてダビデの存在を気に入らなくなってしまいました。
何故かといえば、サウルは千を撃ち殺し、ダビデは万を撃ち殺したと民たちに言われたからです。ここまでダビデに活躍されたら、サウルはもう国をダビデに与えるしかないではないかと考えるようになりました。
そして、ダビデを殺そうと機会を狙うようになりました。
そんな時、ダビデはサウルがダビデを殺そうとしていることに気がつき、ヨナタンにその旨を伝えましたが、英雄であるダビデをサウルが殺そうとするはずがないと初めは思っていました。
しかし、サウルを伺っているうちにダビデを殺そうとしていることが分かりました。サウルはヨナタンを含む家来たちにダビデを殺すように命令しました。
ヨナタンにとって王の命令は絶対だし、父であるサウルの言うことに従えば、次期王になれると思います。
しかし、ヨナタンはダビデを愛していて、殺すどころか、生かす道がないかと探しました。
ヨナタンはダビデを生かそうとして、サウルにダビデの活躍を伝え、ダビデを殺さないと誓わせたが、また戦争が起きて、ダビデの活躍に嫉妬して殺すことを心に決めてしまいました。
ヨナタンはサウルの言うことに従っていれば、安泰であったけれども、ダビデを尊敬していたり、友情を重んじていました。
結局、ヨナタンは親の言うことより、友情を取り、ダビデをサウルの手にかからないように逃がすようにして、ダビデを生かしました。
ヨナタンは友情によって、ダビデという命を生かすようになり、これがダビデとの最期の別れとなってしまいました。
友情は人の命を生かすことが出来るので、大切にしていきたいものです。
Takomaru
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