人の性根は変えるのが難しい
昨年のある時期から、私の働いている職場では会社を変えていこうというプロジェクトが組まれるようになり、私もその中に選ばれて、経営コンサルトを会社に呼んで、会社の現状と向かうべき方向について、数名で話し合う機会を持っています。
その中で、会社のダメなところや変えるべきところを私は幹部がいる前で、躊躇いもなく言ってきたり、こうした方が組織として良くなっていくというものも提案してきました。
このプロジェクトのおかげで、幹部たちは会社を変えていこうと考えが変わってきているところもありますが、やはりいくら言っても根本的には変わっていないという事実があるのを感じて、人の性根を変えるのは難しいと感じました。
この人の性根というところから、聖書に出てくるモーセという人の時代のことが思い出されました。
モーセといえば、イスラレル民族を導いた指導者ですが、エジプトという地からイスラエルの地に移ろうとしたときに、イスラエルの民たちはモーセに対して文句を言いました。
イスラエル民族はエジプトでは奴隷という立場でいたのですが、イスラエルの地にいくことで、奴隷から抜け出すという祝福だったのですが、民たちはその貴重さを分からずに、奴隷でいた方が楽だったと文句を言ったのでした。
本来、イスラエル民族がイスラエルの地にいるべきなのですが、エジプトで奴隷生活が長かったので、奴隷生活に慣れてしまっていました。その習慣から抜け出す祝福より、抜け出す途中で受けた苦痛が辛くて、奴隷の方が良かったと祝福を災いのように捉えてしまったのでした。
新しい環境になっていくことや習慣を変えていくことには時には辛い思いをすることもありますが、新しくなっていくことが紛れもなく祝福であり、希望があるということを分かっていかなければなりません。
イスラエルの民たちのようにエジプトにいたときの性根を捨てられずに、新しくなれずに終わるのではなく、何事も新しくなることを喜びに感じて、行なっていけたら、より希望に向かって行なっていけるようになりますよね。
Takomaru
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