聖書にはやはりツッコミどころがある
聖書には所々ツッコミどころがある箇所があります。
歴史という観点で見ると、それは面白くもあり、ロマンでもあります。
今回はその1箇所を紹介したいと思います。
聖書は旧約聖書の比率の方が多くあります。
旧約4000年、新約2000年の神様の歴史が書かれているので、旧約部分の方が多くなるのは当然ではありますが・・・
その旧約聖書にサムエル記上とサムエル記下という箇所があります。
サムエルという預言者が書かれた箇所にはなりますが、時代的に言えば、王朝時代です。
さてサムエルと言えば、母親がハンナという人で祈りによってサムエルを身ごもりました。そのためは小さい頃から霊的エリートとして育ち、神様と通じるようになり、預言者となっていくわけです。
サムエルは主にサウル王とダビデ王と同時期に生きた人です。
サムエル記を見てみると、サムエル記上31章、サムエル記下24章とがあります。
サムエル記というわりに、サムエルはサムエル記上25章で亡くなってしまいます😢
え、亡くなったの?そしたら、もはやサムエル記下はサムエル記じゃないんじゃないかとツッコみたくなります。
サムエルが亡くなったのにサムエル記って(^_^;
まさか未来ことをサムエルが書いたわけでもあるまいし。
では誰が書いたのか調べていくと、歴代志に書いてありました。
歴代志上29章29節
「ダビデ王の始終の行為は、先見者サムエルの書、預言者ナタンの書および先見者ガドの書に記されている」
つまりナタン、ガドが関係しているということです。
ナタンとガドの書いたところも、ひとくくりにサムエル記と呼んでいるのはややこしいと思います。正確に言えば、サムエル記下は存在しないということですね。
個人的にはサムエルが亡くなった後のサムエル記上25章から31章までをせめてサムエル記中とかにして分けて欲しいなと思ったこともあります(笑)
裏を返せば、それだけサムエルという存在が大きかったとも取れます。
歴史も研究してみれば、色んなものが見えてきますね。
ツッコミどころがある聖書も毎年ベストセラーとなっている唯一の書物です。皆さんも聖書を読んでみてはいかがでしょうか?
Takomaru
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