先人の行いから知恵を得よう
聖書には様々な人の行いが書かれています。
成功もあれば失敗もあり、人生を考えた上でも、参考になることが多いです。
その中の一つを紹介したいと思います。
旧約聖書にイサクの息子であるヤコブがいます。
ヤコブには双子の兄であるエサウがいました。
現在の家族社会でも、残っているものがあると思いますが、先に生まれた者には家を継ぐとか家庭の中心となる役割が与えられたりします。
当時も、そのようなものがあり、長子の特権というものでした。
ヤコブに長子の特権はなく、エサウに長子の特権があったということです。
長子の特権があれば、より多くの祝福を与えられ、栄えるようになります。
しかし、エサウはその長子の特権の価値を分かっていませんでした。
エサウは狩猟者で、狩りをして疲れきって帰ってきました。
そこにヤコブが美味しそうに作って、その香りを漂わせていたレンズ豆のあつものがありました。
その匂いに釣られたエサウは疲れていたのもあるし、空腹のあまり辛かったのでしょう。
エサウはヤコブにレンズ豆のあつものをくれないかとお願いしました。
この機会の逃そうとしないヤコブはあげてもいいけど、あげる代わりに長子の特権を俺にくれと交渉しました。
エサウは長子の特権が何になるのかと思い、価値が分からず、その特権を売り、一時の空腹を満たすためにレンズ豆のあつものを選びました。
これによって、エサウが得られる祝福を自ら捨てるようになり、エサウよりもヤコブが栄えるようになりました。
もしエサウが、長子の特権の価値を分かっていたなら、簡単には売らなかったでしょう。しかし、価値を悟っていなかったのです。
このように価値を悟っているのか、悟っていないのかで運命が変わってしまうということです。
だから、小さいことだと思えたとしても、そこに価値があるのかどうか考えないと、後悔する可能性があります。
何事にも価値を考えて、見出すことが出来たら、何か変わるかもしれませんね。
Takomaru
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